【コラム VOL.495】
ドラマの撮影で使われるビル、ロケ地「日本工業倶楽部会館」
千代田区丸の内1丁目にあるビル「日本工業倶楽部会館」。東京駅目の前に位置する「日本工業倶楽部会館」は、大正6年に当時の有力実業家により「工業家が力を合わせて、わが国の工業を発展させる」ことを目的として創立され、重要経済問題、労働問題などに関して調査活動および政府への建議を行い経済団体としての機能を果たしてきた団体「日本工業倶楽部」の創立直後に建設が計画され、大正9年に建設された登録有形文化財の建造物です。「日本工業倶楽部会館」は地上5階、地下4階建、鉄筋コンクリート造り、一部鉄骨造りで、日本経済の様々なドラマの舞台となり財界の記念碑的な存在であったその空間は重厚な外観と華やかなインテリアをはじめ、ディテールやその素材からも歴史を感じることができます。平成9年に老朽化、耐震性の欠如、機能更新の必要性から会館の西側部分を保存し、その他の部分を再現、登録文化財としての歴史的景観の保全を図り建て替えられました。そんな歴史的建造物のビル「日本工業倶楽部会館」はドラマのロケ地としても撮影で使われており、これまで何度かドラマ作品に登場しています。2018年に放送されたTBSドラマ『下町ロケット新春ドラマ特別編』に帝国重工の役員会議室として登場しており、また同年放送の同作『下町ロケット』にも帝国重工の役員会議室として登場し、2015年放送の同作にも帝国重工の役員会議室として登場していました。その他には2016年に放送されたテレビ朝日ドラマ『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』では財政金融委員会が開かれていた場所として登場し、また2010年に放送されたNHK総合連続ドラマ小説『ゲゲゲの女房』にも登場していました。重厚な外観と華やかなインテリアなど歴史を感じさせる空間のビル「日本工業倶楽部会館」はドラマのロケ地としても、その存在感は凄いですね。
<ビル施設情報>
施設名:日本工業倶楽部会館
住所:東京都千代田区丸の内1-4-6
2020年現在
※画像はイメージです
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