【コラム VOL.６１０】

ドラマの撮影で使われた記念館、ロケ地「黒田記念館」

台東区上野公園にある記念館「黒田記念館」。JR線「上野駅」から徒歩10分、上野公園内にある様々な美術館や博物館のひとつ。「黒田記念館」は日本近代洋画の父と呼ばれ、日本の美術に大きな影響を与えた黒田清輝氏が遺産の一部を美術の奨励事業に役立てるよう遺言したのを受けて1928年に建てられた記念館。館内には遺族の方々から寄贈された遺作を展示して画家を顕彰するために黒田記念室が設けられました。1930年には日本・東洋美術に関する調査研究、資料収集を行う、現在の東京文化財研究所の前身である美術研究所が設置されていましたが2000年に東京文化財研究所が移転。その後、改修を経て2001年にリニューアルオープンし、遺族から寄贈されたコレクションの展示や、黒田清輝氏の代表作である『湖畔』のほか、『読書』、『舞妓』、『智・感・情』をはじめ、油彩画126点、デッサン170点、写生帖、書簡など貴重な作品が鑑賞できる場所となっています。建物は昭和初期の美術館建築のスタイルを残した美しい空間となっており、2002年には国の登録有形文化財となっています。そんな「黒田記念館」はドラマのロケ地としても撮影で使われ、これまで何度かドラマ作品に登場しています。2019年放送のフジテレビドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』で鈴木法律事務所として登場していました。2016年に放送されたテレビ朝日ドラマ『グ・ラ・メ！～総理の料理番～』では総理大臣公邸として登場していました。それ以前にも2015年に放送された日本テレビドラマ『掟上今日子の備忘録』や2013年に放送されたNHK総合連続テレビ小説『あまちゃん』、2012年放送のTBSドラマ『最高の人生の終り方～エンディングプランナー～』に登場しています。上野公園内にある黒田清輝氏の貴重な作品が展示されている記念館「黒田記念館」は記念館としての人気は勿論ですがドラマのロケ地としても気になる施設ですね。

＜記念館施設情報＞
施設名：黒田記念館
住所：東京都台東区上野公園13-9
2021年現在

※画像はイメージです

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