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【コラム VOL.92】

 

『黒革の手帖』のロケ地として撮影で使われたクラブ「恵比寿ロビンズクラブ」


『黒革の手帖』は、松本清張の長編小説をドラマ化したもの。1982年、1984年、1996年、2004年、2005年、2017年と何度もドラマ化されている作品ですが、現在においても「黒革の手帖」といえば、主人公・原口元子を米倉涼子さんが演じた2004年バージョンのイメージが強い方も多いのではないでしょうか。米倉涼子さんは、2004年に「黒革の手帖」での演技が好評で、それ以来、松本清張シリーズの常連です。

 

「黒革の手帖」では、銀行から横領した1億2000万円と、架空名義預金者リストが書かれた黒革の手帖を引き換えに、横領を不問にされた元子が銀座の高級クラブの世界でホステスとして成り上がっていく様子を描いています。元子は初め、老舗クラブで銀座の高級クラブの世界での生き方を学びます。そこで十分なホステスとしての技を学んだ元子は、自分のクラブを銀座にオープンさせます。すべて、銀座の高級クラブを舞台に話が展開していくので、見た目にも華やかな部分が多いです。しかし、華やかさの中にも、人の嫉妬や憎悪の部分も描かれており、「誰が敵で誰が味方なのだろう」とハラハラさせられることが多いです。

 

■『黒革の手帖』で出てくるクラブのロケ地

黒革の手帖は、銀座の高級クラブでの女の争いの話なので、いくつものクラブが出てきます。その中でも、話のキーポイントとなっていくクラブが「ロダン」です。ロダンとは、元子が買収した銀座1のクラブです。このクラブのママになれば、銀座1のホステスであるといっても過言ではないほどの超クラブとして描かれています。そんなクラブロダンが売りに出されたと知った元子は、買収に乗り出し成功するのです。

 

このロダンは、実際にあるクラブを使って撮影が行われたようです。そのロケ地は、東京都目黒区中目黒1丁目にある「恵比寿ロビンズクラブ」です。銀座の高級クラブの話なのに、ロダンは目黒区での撮影だったんですね。しかし現在では閉業となっています。残念…

 

<クラブ店舗情報>
店舗名:恵比寿ロビンズクラブ ※閉業
住所:東京都目黒区中目黒1丁目
アクセス:各線「中目黒駅」
2017年現在

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高級クラブ※画像はイメージです

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