【コラム VOL.６６７】

ドラマの撮影で使われた研究図書館・ミュージアム、ロケ地「東洋文庫」

東京都文京区本駒込2丁目にある研究図書館「東洋文庫」。JR・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩8分、都営地下鉄三田線「千石駅」から徒歩7分にある東洋学の専門図書館・研究所です。三菱第三代当主であった岩崎久彌氏が東洋学の研究図書館として1924年に設立し、広くアジア全域の歴史と文化に関する様々な文献資料の収集ならびに研究を行っており、設立から約100年間で国宝などを含む約100万冊が収蔵される世界5大東洋学研究図書館の一つに数えられる規模の施設です。そして2011年に広くより多くの方々にアジア各地の歴史や文化に興味をもっていただくことを目的として従来公開していなかった貴重な様々な所蔵品を展示した東洋文庫ミュージアムが開館しました。東洋文庫ミュージアムには東洋文庫が出来てからの歴史の紹介や所蔵されている本や資料についての映像、世界の様々な言葉で書かれた書物が並ぶ国内で最長となる展示ケース、壁に展示した「江戸大絵図」の原寸大の複製などがあるミュージアムの入口とも言える「オリエントホール」、そして館内で一番人気となっている高さ9mの岩崎久彌氏がモリソン博士から買い受けたコレクションなどが並ぶ日本で一番美しい本棚とも言われている「モリソン書庫」、紙類の国宝や重要文化財を展示した「国宝展示室」、足元がところどころガラス張りになっている世界最古の印刷物の百万塔陀羅尼などが展示されている細長い回廊「回廊の道」、その他ミュージアムショップ「マルコ・ポーロ」やシーボルトゆかりの植物が植えられた庭園「シーボルト・ガルテン」を外に愉しみながらランチ、カフェ、会食が愉しめる「オリエント・カフェ」などが入っています。そんな「東洋文庫」はドラマのロケ地としても撮影で使われ、これまで何度かドラマ作品に登場しています。2020年放送のフジテレビドラマ『SUITS／スーツ2』で中島裕翔さん演じる鈴木大輔と新木優子さん演じる聖澤真琴が本を探しに行った場所として、また同年放送のテレビ朝日ドラマ『仮面ライダーセイバー』エンディングのダンスシーンの場所として登場しています。その他2018年にはNHK総合ドラマ『スニッファー 嗅覚捜査官スペシャル』、2017年にはテレビ東京ドラマ『100万円の女たち』、2014年にテレビ東京ドラマ『アオイホノオ』に登場しています。圧巻の高さ9mの日本で一番美しい本棚とも言われている「モリソン書庫」がある「東洋文庫（東洋文庫ミュージアム）」は専門図書館・研究所・ミュージアムとしての人気は勿論ですがドラマのロケ地としても気になる施設ですね。
2021年も残すところ後わずかとなりました。今年もコロナ禍の大変な1年間でしたが本当に多くの施設がロケ地として使われました。
2022年もどんなロケ地がドラマに登場するか本当に楽しみですね。それでは皆さん良いお年をお迎えください。

＜専門図書館・研究所・ミュージアム施設情報＞
施設名：東洋文庫（東洋文庫ミュージアム）
住所：東京都文京区本駒込2-28-21
2021年現在

※画像はイメージです

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